全周デザインのシルバー製リングのサイズダウン
ITEMシルバーアクセサリー・指輪・リング
今回お持ちくださった指輪のサイズ直しの内容をご紹介させていただきます。
全周デザインのサイズ直し
まずこちらの指輪は丸いボール形状の連続で全周がデザインされています。
今回のサイズ直しは14号から11号へのサイズダウンでのご希望でございました。
このように全周がデザインされている指輪のサイズ直しはつなぎ目の部分を造形して自然な形にお直しするため、その造形が難しい場合は追加料金が発生する場合がございます。しかし今回お持ちくださった指輪は比較的シンプルなデザインのものでしたので造形もし易く、通常のサイズダウン料金と同額でお直しをさせていただきました。
指輪をカットします
指輪のサイズダウンはシンプルに、小さくするサイズ分の地金をカットして、その後溶接で繋げるという作業になります。
上の写真は指輪をカットし、希望サイズに小さく調整した工程です。
そしてその後糸ノコギリでカットし、ロウ付けと呼ばれる溶接の加工で指輪を繋げます。
この指輪の場合、ちょうど2コマ分くらいの長さをカットしたらちょうど良くなりました。
火をかけると白くなる
指輪のロウ付け作業の際にバーナーで火をかけるのですが、シルバーは火をかけると白くなります。
このマットな白い質感も綺麗ですよね。黒く仕上げるイブし仕上げとは反対にこのシルバー白仕上げもたびたびアクセサリーでも使われています。
そしてつなぎ目の部分の溝を周りと同じように削りながら造形していきます。
いぶし仕上げ
つなぎ目の造形も出来上がり、最後の仕上げとなります。
硫黄の成分で化学変化を起こし変色させる「いぶし」という加工方法で全体を黒く仕上げます。
このいぶし仕上げはシルバージュエリーの製法では切っても切り離せない、古来から使われるどメジャーな工法です。
そしてシルバージュエリー独特の陰影のある唯一無二の風合いを出します。
磨き
そして最後に全体を研磨してツヤを出します。
溝の部分は黒が残り、表面はツヤが出て、立体感が増します。
つなぎ目も目立たない形できちんと直りました。
サイズのビフォーアフター
こちらが最初にお預かりした際のサイズです。
そして下の写真がサイズ直しをした後の写真です。
このようにサイズ直しをする際は間違いが起こらぬよう写真で記録を取っておりますのでご安心くださいませ。
他店購入商品もお気軽に
お聞きしたところ、海外の1点物だというシルバーリング。
同じものが無い、オンリーワンな指輪との出逢いがあったけどサイズが合わなかったから困っていたとのことでしたがぴったりのサイズに直せてこれからまた愛用していただけることは私たちクラフトマンも嬉しいことでございます。
またお困りのことがありましたらいつでもご相談くださいませ。
*修理費用は都度お見積りいたします
*お見積りは無料です